日常、時々思い出話。

厄年、独身、ニート、糖尿病。。な私の心機一転ブログ。

海にかかる霧[R15] ネタバレあり

ファンだった時に見ようと思ってた作品。

ちょうど兵役行くか行かないかの時。

 

ネタバレ大いにありますので、

ダメな方はBACKを。

 

 

生活の困窮する船長がついに中国の朝鮮族密航の仕事を引き受ける。

天候の悪い日でなんとなく嫌な予感。

ひとまず密航者を船に移すのは終わり、帰るタイミングをはかっていると巡視船が・・・。

やむなく魚槽にかくまい場をしのごうとしますが、

冷凍庫の故障により彼らはガス中毒で死んでしまいます・・・。

そこから歯車が狂い、おかしくなっていく船員たち。

秘密を守ろうと手段を選ばない者、死んだ密航者たちの遺志を継ごうとする者、己の欲望だけしか無い者、冷静に処理をしようとする者・・・。

様々な感情がぶつかり合います。

 

そんな中ユチョン演じるドンシク。

船と船を渡ろうとして海におっこちた女性ホンメを助けたのですが、

その彼女を機関室で甲斐甲斐しく世話していたところそんな事件が起こり。

理性を失わないで必死に人道的でいようとするのですが海の中では非力・・・。

せめてそばにいる彼女を絶対に守ろうと決意します。

 

でも彼女を守るために手段を選ばないドンシクも、決して正気ではなかったと思います。

あんなに非現実的な光景を見たら、何が正しいなんてわからなくなるはず。

(海上警察には連絡してたけど)

船員たちの狂気からホンメを守ったドンシク。

船は船員たちや船長もろとも沈んでしまいます。

取り憑かれたような顔で海に消える姿は船とともにあった彼を象徴するかのようでした。

 

船を脱出した2人は、海岸に意識を失ったままたどり着きます。

最初こそドンシクを起こそうとしていたホンメでしたが、

彼が目覚めるとそこに彼女の姿はなく。

ただ、まっすぐに・・・町へと伸びる足跡だけ。

 

6年後、ソウルで後ろ姿を見かけた女性はたしかにホンメでした。

2人のかわいい子供を連れて。

ドンシクは寂しげな姿でしたね。

 

いま考えると、機関室でなにかに触ったホンメ。

あれが「女を機関室に入れるな」ということでしょうか。

冷凍庫が壊れたのはひょっとして・・・。

あと、ホンメのキスするタイミングの早さ、

人殺しを見た直後なのに男女の関係に。

これは彼女の生きるための本能なんだと思いました。

オッパは・・・恋人だったのですかね。

伏線のように感じました。

 

女性はしたたかですね。

2人がハッピーエンドなら陳腐すぎた。

だから、これでいいと思います。

二人でこの過去を背負うのは重すぎるから。

 

ドンシクが先に目覚めてたらどうなってたのかね。